鳥居は単なるオブジェではなく、神域と人間の住む俗界とを別ける役目を果たしています。
起源についてははっきりと解っていませんが、天照大御神を天岩戸から誘い出すために鳴かせた「常世の長鳴鳥(とこよのながなきどり:鶏)」に因み、神前に鶏の止まり木を置いたことを起源とする説が有力で、8世紀ごろに原型が出現したと云われています。また語源についても鶏の止まり木を意味する「鶏居」を語源とする説、止まり木(あるいは神前止まり木)説、「とおりいる(通り入る)」が転じたとする借字説などがあり様々です。
上記の通り鳥居は神様のお住まいである神社の門に当たるものなので、「失礼します」という意味合いで一礼をしてからくぐるようにしましょう。
また、参道の真ん中は”正中”(せいちゅう)と云い、神様の通り道とされているため、そこを避けて歩くようにしましょう。